Itazu Litho-Grafik

リトグラフ制作工程 5
製版インク

機材&材料版の準備と描画製版1(etch)製版2(ラッカー)・製版3(製版インク)・刷り


ラッカーとチンクタールを塗り終わった版のアラビアゴムを洗い、製版インクを盛っていく過程を説明します。クレヨンで描かれていたイメージがテレピン・シンナーで消えてしまいましたが、ここでインクが盛られると徐々に甦ってきます。 製版ローラーと製版インクの準備▼
アラビアゴムの水洗い▼
製版インクを盛る▼
タルクをかける▼
アラビアゴムを塗る▼
アラビアゴムを拭き取る▼

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11)製版ローラーと製版インクの準備:

製版ローラーは使用前に前回のインクをヘラでしごいて取り除いておきます。
製版ローラーに適量の製版インク(帝国インキ製)をつけて準備しておく。製版インクは缶から取り出した状態では堅い固まりのようになっていますが、インクベラで練ることで少しずつ柔らかくなり、ローラーに付きやすくなります。当工房では主に帝国製版インクを使っていますが、Shop Mix (Graphic Chemical社)も使い易いインクです。

製版ローラーとは裏皮が張ってあり(通常のローラーはゴム製)、主に製版時のインク盛りの為に使用する。製版ローラーがない場合にはゴムローラーでも製版できます。

12)アラビアゴムの水洗い:

チンクタールが完全に乾いていることを確認してください。まず、水を適度に含んだスポンジで版に水分を与え、アラビアゴムを洗い落とします。イメージのない外側からゆっくりと中心にスポンジを動かし、全体をマッサージするように。

アラビアゴムの上にラッカー・チンクタールの膜が乗っているのですぐには水に溶けません。ここで手でごしごし版を擦らないこと。スポンジの水も多すぎないように、適度に版が湿っている程度。

<版上のアラビアゴムを洗い落とした状態>

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13)製版インクを盛る:

ラッカー・チンクタールの膜が完全に取り除かれていませんが、製版ローラーを素早く軽く版上で転がす。製版ローラーがラッカー・チンクタールの膜を取り除き、同時にインクをイメージ上に盛ってくれます。

インク練り台に戻りローラーにインクを補充します。そして、今度はローラーを動かす方向を変えてインクを盛ります。イメージにインクが十分盛られるまでこの作業を繰り返してください。スポンジは3つくらい用意しそれぞれ水の量の異なるスポンジにすると便利。うっかり版が乾いたところにローラーをかけるとインクが一瞬にして付きます、でも、すぐにスポンジで湿して改めてローラーをかければ元に戻ります。

ここでは、しっかりインクを盛りますが、多く盛りすぎるとイメージがつぶれる原因となり、反対にしっかり盛っていないとカスレ状態になってしまうので注意!

紙を置いてプレスに通せば刷ることが出来ますが、この時点では刷りません!まだ版が安定していない状態なのでここで刷るとイメージがつぶれる原因となります。我慢して、タルク・アラビアゴムの工程へと進みます。

<ローラーでインクを盛る>

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14)タルク:

版を乾かし、タルクをかける。

タルクを版全体に行き渡らせる。

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15)アラビアゴム:

アラビアゴム+エッチ液(ph3.0)をつくる。

アラビアゴムを版上全体にのばす。

16)アラビアゴムの拭き取り;

寒練紗でアラビアゴムを均一に拭く。

これで版は出来上がりました。お付き合いいただきありがとうございました。リトグラフを刷るまでにはあと少しです。

次はいよいよ刷りです。

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