AMD社、Intel社の競争、Apple社はG4を発売、G5の設計がほぼ終了、と様々なニュースが毎日のように生まれています。
1999年10月上旬現在、700MHzというスピードのCPUが発表されましたが、それはいったいどのように作られているのでしょうか。
そこで今日は、CPUの製造に携わって30年、人間国宝の「西山城 演算ノ介」(にしやましろ えんざんのすけ)さんのお宅にお邪魔しております。西山城さん、こんにちは。
西山城 「ええ、こんにちは」
――西山城さんはCPU製造の第一人者でいらっしゃいますが、その技術はどこで習得なさったのですか?
西山城 「私は京都生まれなんですが、父が螺鈿(らでん)細工の職人でして。私も若い頃からその技術をみっちりしこまれました」
――なるほど、螺鈿細工は非常に細かな作業により生み出されます。やはりCPUのコアチップと共通するものがあるのでしょうか。
西山城 「ええ。もちろんです。では、実際の作業をお見せいたしましょうか」
――ありがとうございます。ぜひ。では、工房の方へ……。
![[人間国宝による、CPUコア部分の製造]](g-now01.jpg)
人間国宝による、CPUコア部分の製造。
愛用のキリを握る西山城さんの目が鋭く光ります。
――なるほど。これは確かに気の遠くなるほど細かな作業です……。私には、とてもとても……。
西山城 「いえ、5年も修行すれば、誰にでもそれなりのものはできますよ」
――その時はぜひよろしくお願いいたします(笑)。
西山城 「今、私は、後継者の育成を重要視しています。現在は弟子が3人おりますが、0.25μプロセスで製造できる者が2人、0.18μになるとまだ1人という状態です」
――その数値はCPUの回路の細かさを表しているんですね。小さければ小さいほど細かくなっていく、と。
西山城 「ええ。私は現在、0.08μでの仕事をしています」
――それは細かいですね。職人芸の極みです。
西山城 「私自身も、まだまだ修行の毎日です。将来的には0.01μ以下でのプロセスでやってみたい、と考えています」
――根っからの技術者でいらっしゃるんですね。
西山城 「いやあ……ハッハハ」
――さて、ではそろそろお別れのお時間がやってまいりました。西山城さん、素晴らしいお話をどうもありがとうございました。
西山城 「こちらこそ」
――これからも素晴らしいCPUを作りつづけてください。それでは、このへんで。また来週のこの時間に、技術、ナウ!(決めゼリフ)